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高山秀則

仕事術① 優先すべきは 【スピード】or 【正確性】

更新日:8月1日




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VOL.6


[偉そうに仕事術などとありますが、優秀な同年代や年上の人が読んだところでなんだそんなこと。という人も多分にいるような気がするので…自分より若かったりコロナ禍の世の中にダイブしてゆく新社会人の方々が読んだらほんの一助くらいにはなるかもしれません。]


さて、大詰めの案件があったもので少し間が空いてしまいましたが、今回は前回からうってかわって実務的なレベルの内容です。仕事って、世のほとんどの人がしているけれど「業務をこなす」にあたって優先的に求められるのは【スピード】なのか【正確性】なのか?です。


これは職種やその内容によって異なるところも多分にあるわけで、例えばオペをするお医者さんが、とにかくスピードだ!正確性はどうでもいい!などと言っていたら命はもとより小指一本も預けたくないし、反対に、絶対に枠に入るシュートしか打たないサッカーのFWがいたらそこらへんの草サッカーチームのベンチですら戦力外通告確定です。


なのでここでは「一般的なデスクワークに近い業務をこなす」という意味合いにて。


で、これはもうどちらかと言えば自分が優先させるのは【スピード】です。設計の一つの案件でもM&Aの一つの案件でもetc.仕事が始まってから完了するまでには多くの人たちとの会議に打ち合わせ、その準備となる内部での情報共有に調査にプレゼン資料作りにと、どんな仕事も人は常々とにかくコミュニケーションに次ぐコミュニケーションを経ます。よね。


で、この多くのコミュニケーションを経る過程においては100%と言えるレベルで"認識の違い"というものが生まれるし"当初のぼんやりとした話からは紆余曲折を経た結果が着地点"となります。


なので、日々刻々と変化しつづける状況に対応するには、芸術家がその作品を愛でるように吟味に吟味を重ね…なんて事をしていて、間違った方向に突っ走っていたらその分の[時間がただ無駄になる]という大きな副作用を伴うので、何事も完璧に仕上げようとするのではなくて、内容に関しては過程は70%〜80%くらいでもいいからリズム良くラリーを続ける事が大切なのではないかと。


ただ、ここで問題なのは、いくら仕事が速くとも、あまりに進む方向がズレていたり小さなミスなどが多過ぎた場合はどうなるのか………「(こいつ、大丈夫か??)」となって[信用を失う]という、これもまた仕事が停滞してしまう要素になるし、ラリーの回数があまりに多くても相互にストレスになったり疲れてしまうのもまた事実。


なのでベストなのは【信用は失わない範囲で最速】というところに落ち着くのではないか、と思っています。


この話はこのように詳述された訳ではないものの、同期の設計士が勤めていた事務所でボスによく言われていたことらしく、また、自身が一時期お邪魔していた事務所のボスにも「仕事が遅い」と太鼓判を押されてしまった事があったので、もう何年前だったかこれを常々意識するようにしてからというものの、お!これだ!と思っていて、もはやあまり意識しなくともスピードに重きを置いてラリーを続けるようになっています。

(とはいえ最近の仕事では慌てていたといこともありつつ、これが災いしてか凡ミスを連発してしまって、スピードは大切とはいえ定期的にブレーキ踏むとこはしっかり踏まないと。。バランス大事。と自戒も込めつつ書いています。)


20代の頃になんでこれが分からなかったのかな〜と考えると、20代の頃は基本的に下っ端なので'働く'ことはあれど'働いてもらう'事は少なめだったもので、上の立場の人たちの置かれている状況が理解しにくかったのだけど、仕事上で上の立場になることも増えてきて分かったのは、


「あれどうなってるかな?」(時間がかかって)「できました」(時間がないと)「ちっがーう!!B!!」「(無能な上司め)」という、相互に軌道修正する余地も理解し合う余地もない窮状に追い込まれるのですが、「あれどうなってるかな?」(すぐに)「できました」(時間があるので)「あ、それは①という理由でAでなくB・ここミスしてるよ 直してくだされ」「いえっさー」と、進められた方が平和でかつ、相互に納得しながらモノゴトを進められます。


どんな仕事も時期による局面もあるので緩急というのか、関係各位との呼吸を合わせていく必要もあるのでただただ速ければいいというほど単純なものではないし、大企業の社長さんにでもなればこそ考えに考えに考えた上で舵を切るべきようなシーンもあるのだろうけど、われわれ凡人がこなす「日々の業務」レベルであればスピード or 正確性 のどちらを優先すべきかと問われれば、スピードだと思っています。


最終的な質の良し悪しを 速度×正確性 とするならば、速度に重きを置いたほうが 結果として密なコミュニケーションをとれるので、速度というそれ自体がホウ・レン・ソウの役割を果たしてくれて、総合的には「致命的なミス」や「深刻なダメージ」を回避しつつ関係する誰もが満足度の高い仕事になるのではないと思います。


マメに働くのはめんどうくさいし、ダメだし喰らうのは快いものではないけれど、なんだか仕事がうなくいかないなぁ?という方は自分を信じず(笑)お試しください。


その他、仕事術に関する本は無限レベルであるのと、この説が全肯定されていそうなタイトルのこんな本などを併せて読んでみてもいいかもしれません。


Thank you for reading.


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