VOL.31
こんにちは高山です。
さてはて今回は久々の仕事術、④はタイトルの通り「すごい人と比べない・見すぎない」です。
これは仕事以外のことにも通じる部分がある話かとは思いますが、人間って、ついつい自分と他者を比較して優れている・劣っていると比較してしまうものではないでしょうか?
かくいう自分もあー、俺って、、、っとしょんぼりしてしまう…くらい、裏を返せばこの世の中には素晴らしい人やモノゴトに溢れている訳ですが、何においても上(先と考えるようにしつつ)を見ればキリがなく、いや、どうあがいてももはや追いつけないんじゃないか?と途方もなく、やるせない気持ちになってしまったりもするものです。
そんな時にはどうすべきか。自分はシンプルに、「あまりにすごすぎるものはあまり見ないようにする」というやや逃げのような対策をとっています笑
ただ、これは自分程度の人間が言っても説得力に欠けると思うので、存命でレジェンドクラスの建築家の方にほんの少し登場していただきますと、レンゾ・ピアノというイタリア人の建築家の方がいます。
どのくらいレジェンドかというと、毎年一名(一組)しか選ばれない、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞という賞を受賞しているくらいにレジェンドな建築家の方なのですが、学生の頃に読んだ建築の雑誌(確かa&uのインタビュー)で述べられていたことなのですが、氏もまた、「なんかすごすぎるもの見てても自分の手が止まっちゃうからそんなこんなは見ないようにしてた」と。
ただこれは、レジェンドになってからの氏の行いということではなく、確か氏が学生時代のインターンか何かの時に、という話だったかとは思うのだけど、………レレレレ、レンゾ・ピアノでも、そうだったんだ〜〜〜 と肩の力がふわわわ〜 と抜けたのを思い出します。
比較して気持ちがアッペンダウンする問題への対処法に関しては最近読んでいる「嫌われる勇気」という本にも書いてあったのですが、端的に言うと『人は人、自分は自分』という一言に集約されるもので、つまり、比べたところでどうにもならないことには目を瞑ってしまえばいいじゃないか。というか、瞑るしかない。という話。
目を瞑れば、目の前にある自分のやるべき事や道が見えてくるという、仕事も人生もすごく楽になる方策です。
とはいえ、とはいえですよ?じゃあ全くもって自分自身が何をやってるのか盲目でただただ信じた道を突き進めばいいのか・いられるのかというとそうもいかないのが世の常ですし、素晴らしい人やモノゴトに触れて、ああなりたい・こうなりたい と志向する気持ちもまた大切。かつ、ビジネスとしては「自社のサービスや製品が市場でどの程度の価値があるのか(また、どう売ればいいのか)」みたいなことを知らずして生きていくことは出来ません。
なので、学生時代はこそ素晴らしい建築家やデザイナーの作品をどこかの乞食かというくらいに貪欲に見て触れて回っていたものではありますが、今現在はと言えば、個人的には
①すごすぎるものはたまにだけ見て触れて、夢とか志は忘れない
②このくらいならいけんじゃね?という現実的な目標になる対象を標榜する
ようにしています。①に関して言えば、学生時代からずっと好きだったような"憧れの建築家"というものもいるorいたものですが、そういう方々は完全にレジェンドなので、今現在の自分と比べた場合、さ〜て♫東尋坊でも行こうかな〜♫となってもおかしくないほどの、月とコガメくらいに差があります。なので、どうしても比べてしまう場合には、その人が自分の年齢くらいの時に何やってたのかな?を探ると〜…それでも喰らう時もあるものの、、今現在のダイレクト比較よりかは距離が多少は縮まるので、「どうしても比べてしまう」方がいましたらお試しください。
そして②、テストに出るのはここ!という「現実的な目標」ですが、個人的には斜め上(かなり鋭角ではありつつ…)のちょっと上の世代で輝いてる建築家や設計事務所のWEBSITEや作品というのはこっそりちょくちょく覗いては刺激を受けています。
どの建築家または事務所というのは、うーん、斜め上と考えるのもおこがましいかもしれないので、いつかここで紹介するかもしれないししないかもしれませんが、レジェンド級と比べたらとてもじゃないけどそこへ道が続いてるとは思えず絶望してしまうものの、「少し上の世代の輝いている人たち」に目を向けると、1.努力と運次第ではもしかしたら?と思えるし 2.どのような道のりでそこに至ったのか?もうっすらとでも見えてきます。
すごくほしいという訳ではないので、幸か不幸かわからないものの、特に同業ではメンターらしき人がいないので、そんなような方々のやることなすことは様々参考になる部分はあるので 真似できそう/無理っぽい はありつつ、自分もなんとかそこへ!という気持ちにさせてもらえるので、ちょくちょく覗いては心の拠り所にもしている次第です。
この"眩しすぎる人やモノゴトへの対処法"は、まぁ人間誰しもどうしたら?と考えてそれぞれに方策を立てて生きているものと思いますし、ここに書いたこともかなり一般的な方法や結論でしかないようにも思いますが、本当にいい歳になってきたもんだなぁ…&コロナの影響もあって進みにくいというある種二重苦的な状況が続いていた自分へのロードマップの整理として、かつ、どうしたら?と苦しんでる人へのほんの一助にでもなれば幸いと思って書いてみました。
「自分の道を進む人は、誰でも英雄です」
by ヘルマン・ヘッセ
ではでは今回はこのくらいで☆
Thank you for your reading.
アトリエゼロ代表 高山
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