2022年のプリツカー賞[建築界のノーベル賞]受賞者が決まったので軽く考察。初のfromアフリカ!





ちょりっす高山です。木下さんがなんかがんばってますね。


さておき、表題の通り、建築界のノーベル賞と言われる、毎年一名(一組)のみ選ばれる、サッカーでいうところのバロンドール、アートでいうところのターナー賞、ジャーナリズムでいうところのピューリッツァー賞、パパとママでいうところの子供が描いてくれた似顔絵であるとか(笑)etc...みたいなものが選出されたので、考察というほどか、まぁ思ったことを書いておきます。


因むと歴代の受賞を国籍別でいうと日本からは8回 / 44回 受賞と世界最多で、日の出づるこの国は建築大国です。よく言えばone of a 建築の本場、やってる身からすれば、ド・レッドオーシャンでもある訳で、なんでそんなところに飛び込んだのよ俺。と思わなくもないのですが、ま、ガウディが悪い。


さておきさておき、今回はブルキナファソ出身の建築家、ディエベド・フランシス・ケレという方が受賞されました。おめでとうございます。


ざっくりアフリカは分かるけど、ブルキナファソってどこ?と思ったので、こちら






















もうちょっと北に行くと砂漠だらけ、南に行くと緑。という絶妙なところにあるようです。南アフリカじゃないのか…というところには衝撃を受けました。


さて、いろんなメディアの写真や文章などをさらっと拝見した(プリツカー財団の氏の公式リンクはこちら → https://www.pritzkerprize.com/laureates/diebedo-francis-kere )ところ、パッと見て思ったのは、「アフリカっぽい!」


でした。何がアフリカかって、民族模様っぽいものが随所に見られたり、ゲルのような膜構造的な形状もあったりで、面白いなと。ストレートな色彩が使われているのも見ていて元気が出てくる気がして、気持ちがいいですね。


と、ここまではフツーの人が持つ感想ではありますが、今回受賞されたのは個人的な解釈でいうとその“建築の原初的なプロセス“というのか、“建築って元来そうだよね“という部分も大きいのではないかと。


先進国ではない国なので、デビュー作というのか代表作となったものは、泥を使ったレンガを用いた学校?(ちゃんと美しい)か何かだったようで、先進国で設計するように、「予算このくらい、それに対してこのくらい」ではなく、地域の特性と地域の方々と協同するようにして出来上がった代物のようです。


ただ、経済状況も含めて日本でも昨今ではそういった形態に近い“コーポラティブハウス“という「住む人も一緒になって考えながら作る」建物などもあり、それもそれで面白いことかとは思います。


ただ、一つ思うのが、この氏の建築というのは、表現も美しくそのプロセスも素晴らしいとは思うものの、世界的なレベルでの先進性は?というところで疑問に思った部分もあるので書くと、コルビュジエやミースが出てきた後の“モダニズム建築“より建築(世界)の本質として何か斬新な部分があるのかというと、これはそうではないのではないか?と自分は思います。IT発展してるしさ、メタ空間も発展してる訳でさ、いつまで物質物質した物質の中だけでやってるのかな建築は。と。


穿った見方というかネガ面も包み隠さず書くのであれば、なんというか、コロナという時代だったので、先進国でバリッバリ未来的な(特異に見えるようなレベルのもの)建築を推し進められた建築家がいなかったのではないか…と【思う節もある】というのが本音。


大きな意味での建築って、思考しうる最大の範囲で言うなら広く遍く世のため人のためにあるし、あるべきものだと思うので。


ただ、この氏の受賞作の中で感銘を受けたというか、初心忘るべからずと思わされたのが、この窓のデザイン




楽しげじゃないですか?なんか。ただ、この窓のデザインは健康センターのもので、 立ち仕事をしている医師から寝ている(車椅子の方とかもか)患者さんも風景を楽しめるようなランダム配置 で出来たものらしく、いいですよね。


この環境において、普遍的にいい建築を。これは紛れもなく凄いことです。


てな訳で、プリツカー財団の方々に、建築家よ、建物は世のため人のためにあることをネバー忘れるなよ。どんな状況にあっても強くあれ。と言われた気持ちになりました。


昨年はサスティナビリティ(環境に優しい、エコ、永続性がある)に長けた建築を作る方々が受賞されていて、その選択に関しては“政治的なものを含ませるな“という批判が伴う年もあるようですが、その選定の根拠に関しては、政治っていうか、結構ちゃんと、より大きい、「社会」というものに根ざしているのではないかと思います。


ある種のケチもつけましたが、こうやってアフリカという地域の建築家がどのようにして建築を行ったか、また、その地域に多大なる貢献をし、かつこれまでになかった地域の建築家が世界的な脚光を浴びた(地域的特色という多様性が保たれるのは大切だし、尊い)ということは素晴らしいことであり、世界って、広いなと思えました。


一応先進国にいて、建物の一つもまだ建てられていない人間がほざいてはみましたが、ゆくゆくはアフリカの人たちが見たら、何これ現実?????と泡を吹くような建築を作りたい。


地域性 / 普遍性 スラッシュで隔てることではないのかもしれず、その両方とも進化していったら最高だと思います。


プリツカー賞だし、コンビニで買ったハイボール飲みながら自宅で書いてるのでなんだか大きな話になりましたが、今回はこのくらいで。


Thank you for reading.


高山