VOL.24
こんばんは高山です。
自宅&制作部的なマンションの前にキンモクセイがあるのですが、なぜかいい香りがしているので何だろう??と思っていたので秋…かと思いきやセミがまたうるさくなってきた…晩夏ですね。
今回は制作の裏側〜をお届けしてみようかと思います。叙情的に入ってはみましたが、季節もさることながら567で世の中ワッサワサだし、個人的にもワタワタしておりますもので、今回は1時間以内に書く!と決めてサクッといかしていただきますが〜
じゃん
そこそこの数の成功の元たちです。平たくいうと失敗作の山。こちら、やってることがミクロにもマクロにもジワジワと知られてきた3Dプリンターのプロダクト作りの「貯金箱」vol.1の試作たちなのですが、たまに言われる桜(ほど綺麗かどうかはさておき)の下の死体たちみたいなところ…。
コンセプトや完成予定の(というか元のデータ)CGは当ウェブサイトのインデックス Online Store→Inventing からご高覧くださいというところですが、
なかなかどうして、デザインというものは出来たものだけ見ればよく言っていただけるような部分もありつつ、それなり〜かなりの試行錯誤を繰り返してやっとこさ完成に至るものでございます。もちろん、建築やデザインに限った話ではないのは重々承知。
さておき、わりと自分発で自由に発想できるプロダクト作りを初めまして、気がつけば早1年近く経って一応ある目標からは大幅に遅れつつ、やっとこさそれらを実現・実現するための環境ができてきたというところなのですが…この貯金箱、この世の中にある雑貨という雑貨の中でもさしたる機能はなく、そこに内部の空洞さえあればほぼOKという、元はと言えば貯金箱だったら完全に自由に造形していいじゃん(!)という、正直なところ非常にセルフィッシュな理由から始めたものなのですが…
いや、自由な造形?自由に造形?…自由に??となり、現在のコンセプトを携えた、造形で遊んだものではないものとなりました代物です。制約多き本職の悲しきサガ…。
古今東西の彫刻家、ミケランジェロ〜アニッシュ・カプーアさんとかまで、通りいっぺんの彫刻家の知識はありまして、彫刻家と言われる人たちみたいにアートに造形してみよう♪と思ったのですが、無理でした。
何故かと考えるに、彫刻家と言われる方々はその方々の人生を通じて向き合い続けているのであろう、何かしらの命題みたいなものがあって、それらが大元のコンセプト(=最大のオリジナリティ)のようなものとしてあって、造形という表現に至っております。或いは造形が先立ち、何かと向き合っているか。
さーて造形してみよう。と思ったところ、ワタシチョウコクツクッタコトアリマセン。というところで、もちろん常日頃3次元のデータというものに触れてるので端的な造形力・空間把握能力というのは人並みよりかある、ありますが、"自身から湧いてくる、何かを表現したい造形"というほどのものが(すぐには)見つからなかったという次第。
売り出すものとして作るからにはただただ無意識的な遊びのカタチじゃ人を喜ばせられるか未知すぎるというところと、造形に対する強いオリジナリティが自分にないのであれば、貯金箱って何なんだ?という、貯金箱の本質のほうに迫ったコンセプトにしちゃおう(そういう順序で考えた訳でもありませんが)という考えから現在のような端正なデザインに至りつつある。というところです。
1時間じゃ…伝えられない事多し…というところですが、うっすらとでも制作の過程が伝われば、伝わることを祈りつつ、プロダクトに限らずド本職の制作の裏側なんかもブロードキャストして、われわれのような人間たちの世界に興味を持って&面白がっていただけましたら、幸いです。
丁度1時間…10分過ぎたー、、わりと長文にはなりましたが、今回はここら辺で!
Thank you for reading.
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