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思ってない事は書くな

更新日:1月17日



VOL.23


おはようございます高山です。


さて今回は、タイトルにあります「思ってない事を書くな」という言葉についてです。


こちらは自分が直接知っている友人や知人に言われたことではなく、とある建築の雑誌かWEBかで、誰だったか忘れてしまった(確か内藤廣さん?)のですが著名な建築家が述べてたことで、文章を書いている時に心がけて…いや、書くという段になると「西遊記の孫悟空の頭の輪のように締め付けてくるくらいの訓戒」のようなものとしてある言葉だとか。


で、そもそもはその建築家の方より更に前年代の、これまた誰か忘れてしまったのですが…確か故人で殿堂入りレジェンド級の建築家が、その方に伝えた内容とのこと。


直接の師にあたるような人でもなければ直接伝えられたでもないながら、わりと古から伝わっていてかつ成功されている方が実践されていることなので、その記事を読んでからというもの単純も単純に、よしやってみよ。と思ったことです。


ただ、そこにはその理由までは詳述されていなかったかと思うので個人的になぜ

「思ってないことは書かない」ほうがいいのかな?というところではありますが、メリットとしては考察してみるに


「言うな」ではなく「書くな」というところにポイントがあるのかな?というところで、「言ったこと」というのはある程度ライトで基本的には人や人々の記憶に残る程度ではあるものの、「書いたこと」というのは時を遡って多くの人が読むことも可能です。そう、このブログもまた然り…。


もちろん諸行無常のこの世の中にあって、思っていることや考え方が年月を経て変化していくというのは自然なことではありますが、右に左に上下左右に、短期的に言行が一致せずブレブレの人間がいたら、これは信用がなりませんよね。で、人間って、潜在的にどうしていきたいかという方向に自ずと進んでいく部分もある生物なのではないかとも思うので、書くなら「思ってない事は書かない」ほうが、結果的に書いたことが嘘偽りのない内容になって、①正々堂々進みやすい のではないかな?というのが一つ。余計なものを引き寄せたりもせずに済みそうに思います。


また、上記と同じような内容になるかというところではありますが、人間ってどうしても、極個人的な誰にも読まれない日記であれば別ですが、多かれ少なかれ人に読まれる事を前提として書くものとなると、本来の自分より善・格好良く・盛って・大きくetc... 書いてしまう部分もあるんじゃないかな?と。なので、「思ってない事を書かない」事によって、そこで生じるそのままの自分との乖離を防げる、つまり ②無理のない自然体でいられて楽 なのではないかと。


いかんせん拾い読んだものなので、孫悟空の頭の輪ほどに締め付けられてはおりませぬ考え方ということもあるせいか、このブログを始める前から知ったテク(?)ではありつつ、この言葉が念頭に浮かんだ時にこれまでここで書いた事と照らし合わせてみると、あぁ…そこまで綺麗な事思ってないわ俺…(笑)であるとか、細かい表現として正確ではないな?という部分がチラホラ散見されていたりします。


なかなかどうして、村上春樹さんの小説の一節を借りるならば、「正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうとすればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへと沈みこんでいく。」というのがありまして、ま、これは物書きである本人の本音も含まれるのかなというところもあり、自分はといえば書く事を生業としている人間でもなければ何かを語るという内容でもございませんので、このブログ程度であればそこまで沈み込むという事はない(個々別の案件に関するネーミングやコンセプト、テーマ等々、表現や説明が必要な場合はかなり検討します)ものの、何であれ事象を言葉に正確に置き換えるってなかなかうまくいかないような事もありますよね。


そんなこんなで、画像を貼り付ける以外はiPhoneを片手に気軽にフリックしながら生まれている弊ブログの文章たちではあるのですが、「思ってない事を書かないように〜!」と筆を進めているとやや時間がかかってしまう気もするのですが…できる限り「思っている事を書く」ようにしていきたいなという所存です。


あと、更に検証してみるに、昔から伝わっている事だからといってそれが間違いのないこととは限らないということも世の中には往々としてあるもので、昭和くらいの方々から伝わるこの教えはSNS全盛の現代でも通じるのか?という点も、書いていて疑問に思ったのですが、文章に限らず、やたらと幸せだったり高級な何かをSNSにアップして、内実全くそうはなっておらず、「リアルとバーチャルが乖離し過ぎて窮地に陥ってしまった人」というのはSNSが普及して以来の問題として話題になっていたりしますよね。


強みや長けている部分、ハイライトを上手く・綺麗に見せるというのはそれが会社であれ個人であれ、ファッションやいわゆるブランディングというものかと思うので、決してわるいことだとは思いませんが、それがあまりに過剰になるとおそらく、"誇大広告"ひいては"粉飾決済して終いにゃ倒産する会社"のようなものになるんじゃないかと…。というわけで、この教えというのは少なからず本質的な、いい教えなんじゃないかなーと思います。SNSの広告に流れていてハッとした文言があったのですが、「いいブランディングとはどこからみてもある意味同じ」ものだそうです。


無為に本心丸出し・秘密情報ダダ漏らし で何でもかんでも書きまくるという事はありませんが、当ブログはより筆者が「思っている事を書いている」ものに近づいていくかと思いますので、あいつは何を考えてるんだ?という方はこちらなどをこまめにチェックしていただけましたらある程度はどんな人間・事務所なのか分かるかもしれません。 なんか、恥ずかしいし怖い部分もありますが…。会話であれば大人としての本音と建前の使い分け、お世辞や社交辞令の一つや二つは折衝するにあたって必要なものかとは思いますが、


【思ってないことは書くな】


期待される効用

①正々堂々進みやすい

②無理のない自然体でいられて楽


というところかと。姿勢でも何でも、正しいって何だか窮屈だし詰まらないもののような気もしますが、本当に正しい姿勢って、経験上、身につけられると以外と疲れにくかったりなんだりと、メリットの方が多いようには思います。

試してみていてまだ日が浅いので、推し!というほどのことではありませんが、一理あるかもと思った方はお試しください。


またも国語的で建築やデザインと直接の関連性は低い内容にはなってしまいましたので、次回はモノ作りな内容に戻せたらと存じ上げます。


Thank you for reading.


アトリエゼロ代表 高山

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