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takayamahidenori

3Dプリンター② プロダクトの試作を先行公開+一点モノと量産品の違いについて

更新日:1月12日

VOL.32


今晩は高山です。


1日送れてしまいましたが今回は、今続々とモックアップが出来てきており、日々ちょっとした研究開発…みたいなことになっていると言っても過言ではない、3Dプリンターのプロダクトの試作たちを販売開始前にちょろっとお披露目してみます。


ざっくりと、こんな感じです



何が何だか分からないような、そうでもないようなというところでしょうか(笑)


弊事務所WEBSITEの onlinestore から 完成品[products]・そろそろ出来ます[Inventing]・考え中[and more...] まで載せており、お!あれね!と興味を持ってくれている方や方々も少しはいるようで大変ありがたいのですが、ざっくりと、アロマボトル(液体タイプのお香立て) / 地球儀 / 一輪挿し / 貯金箱(のフタ)/ コースター / 指輪などです。


比較的すぐ出来た しおり(『SHI′ORI』) のみは現在販売中ではあるのですが、今現在リリースにまで至ったのはそちらの一品止まりになっており、、多数のアイディアや具体的な造形などまでは固まってきても、3Dプリンターの扱いがまだ完全ではない部分もあり、コツコツコツコツ進めながらも都度心折られることもあり、あれもこれも中途半端…というところでした。


が、しかし。ここしばらくはほとんど毎朝晩3Dプリンターを1ポチっとする!という習慣を生活のルーティーンにぶち込んでみた甲斐あってか、気づけば あれもこれもあと一歩 の段階まで来ているっぽい。というところです。



文章冒頭に研究開発みたいになっていると書きましたが、一重にモノ作りとは言っても、本職中の本職の【建物や空間】のデザイン&設計監理はざっくり言えば「一つのモノ」をなんとかして完成させさえすればある意味それでokなのですが、ある程度でも「複製可能な製品」である【プロダクト】を作るということは、実際に取り組んでみた結果、完成に至る過程もビジネスとしての成立のさせ方(まだまだ模索中ですが)も、その勝手は大きく異なる部分があって大変ながらも、うーん面白い。と思っています。


もちろん【建物や空間】でも、ホームメーカーのように同じものを同じように作っている会社などもある訳ですが、弊事務所は一つ一つ、クライアントも予算も何もかも、条件が異なるものばかりを作っています。


そしてこの【プロダクト】は、そう、これが個人的な認識としてどこを目指せば?というところの難しさなのですが、一般に プロダクト というと、それはある程度多くの人の手に渡る均一化されたクオリティの有用なもの。なのですが、現状の(うちが使用している)3Dプリンターに出来るのは、[複製可能とはいえ簡単に量産が出来るわけではなく]、わりとクラフトやアートワークに近い一点ものに近い部分もあるシロモノであるという…。


『3Dプリンター』という言葉に自分自身が騙されていた部分があるのですが(笑)ほんの数個を完成させるのみということであれば、今取り組んでいるほどに手を焼く(出力するにあたっての様々なパラメーターの設定や下準備)必要はなく…言葉で言うと逆にはなるのですが、人間の手で持ってヤスリやハンマー、カッターやその他の工具で完成に至らせてしまえばこそいずれの品々もすぐにでも完成するモノばかりなのですが、ある程度でも量産を視野に入れた場合、[一つの工数が多大な労力になる可能性がある]という部分が一点モノ/量産品では大きく異なるな、と。


出来る限り、ボタン一つ押せば後は3Dプリンターが作ってくれて、人様の手に渡っても問題のないものと出来るかどうか。がなかな難しいところ。


コンセプトモデルとしてはユニークなものかとは思いつつ、これまでかつて経験した事がない[同じモノを作る]というのも、多大なる労力が必要なんだなぁということを実感している次第です。


コンビニやスーパーの商品は元より、ワクチンにせよ今叩いているこのキーボードや今着ているユニクロの服etc...正直なところ個人的にはめっちゃ詰まらなそうだなぁ…としか思っておりませんでしたが…製作中に某加工食品の工場に勤務(管理側ですが)しているという知人の事も思い浮かべたりなどして、「同じものを同じように作るって、、凄過ぎるぅぅぅぅぅ!!」そんなこんなが多くの人の手に届くように頑張っている人達いと尊し、日々の生活に感謝感謝。という経験も出来ました。し、しております。


ある意味、同じものなどクソ食らえ!くらいに思っていた建築学生(あの時はそれで良かったと思うし、建築家を目指す建築学生よ今もそうあれ)の頃に比べれば、こういう取り組みを通じて人間としての幅も広がっているかもしれません。


今現在は制作・製作・販売の A to Zを全て事務所内で行っているのですが、幾つかのフェーズ毎に世の企業や何かと手を組んで、相当数かつ広大な地域の方々の手に渡るようなものに!という展望も描いておりますので、個々別のプロダクトは元より、プロダクト制作の裏話にも興味のある方々は今後ともお付き合い頂けましたら幸いです。あと、コラボ希望・手を貸してやるぜ!という組織な方々などももしいらっしゃいましたらお声掛けください。


起承転結的よく分からなくはなりましたが…今回はこのくらいで。


Thank you for your reading.

アトリエゼロ代表 高山



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